ワールドネバーランド~ゼーン大陸物語~のプレイ日記です。 ネタバレ等考慮しておりませんのでご注意を。 *掲載されている画像等の著作権は株式会社アルティにあります。

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一つしかない傘のわけ
はい、こっちもずいぶんと滞っていました。
小説です。
銀&紅葉編がちっともすすんでいませんが・・・。
先に書きやすい樹&八葉編を書いてしまおうかと。
こっちの小説は順番がばらばらなので、最初に時間がいつごろなのかを書いていきます。

それでは、どうぞ・・・。
これは、八葉が青年になったばかりの頃のお話・・・。


がさがさと葉を掻き分けて、隠れているワポタポの花を探す。
普段ならほかの事なんて気にならないくらい、楽しい作業だ。
でも、この日はちょっと事情が違っていた。
私が作業している二つ隣、一畝の間を空けたところで、大好きな樹君が一緒にワッポをとっていたから。

ついつい、視線が隣に向いてしまう。
お日様に透けてきらきら光る銀色の髪だとか。
しゃがんだ時の背中のラインだとか。
話しかけてくれるときにちょっとこっちを見てくれる、その表情とか。

どれを見ても、樹君が好きだなぁ・・・と思う。
もっと見ていたいな。
それから・・・。

しゃがんでする作業は疲れやすくて、ちょっと休憩して水を飲むために私は作業していた畝から離れた。
樹君の隣を通って、水場に移動する。
冷たい水は少し飲むだけでも疲れが吹き飛ぶ魔法がかけられていて、仕事をする時には欠かせない。

ゆっくりもとの場所に戻りながら、一瞬だけ迷う。

(樹君の隣に行きたいな・・・。)

迷ったことなんてわからないように、足は止めないで、また元の場所に行こうとしたとき、ぽつっと冷たいものが手に当たった。

「あ・・・雨・・・?」


見上げれば、頭上に真っ黒な雨雲が重くのしかかってきていて、あっという間に幾本もの雨の糸が降りかかってきた。

(樹君が濡れちゃう・・・)
 
わたわたと、いつも持ち歩いているパラソルを広げて、樹君のいる場所にさしかける。

「あ、ありがとう八葉」
「ううん・・・w」

笑って、元の場所に戻ろうとする私に樹君が待ったをかけた。
 
「そっちじゃ八葉が濡れるよ。
 こっちおいで」

大き目のパラソルとはいえ、一緒に入って二人の間に距離ができるはずもなく。
樹君の体温を感じられそうな距離で、仕事をする。
 
近くに行きたいけど、恥ずかしくて行けない・・・。
でも雨の日なら、傘が一つしかなかったら。
こんなに近くにいても、理由があるよね?
 
これが、一つしかない傘のわけ。
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Comment

 秘密にする

くっついていたいけど、恥ずかしいから…。樹君が、私が隣に行くのを喜んでくれるのは知ってるんだけどね…。
自分に対する言い訳を考えて、隣にいるの。
八葉 | URL | 2006/12/18/Mon 23:43[EDIT]
わあぁ、小説ありがとう!
隣にいるのにも理由を付けるのが八葉らしいなぁ。
…僕が八葉に近くにいて欲しい、というだけでは駄目かな。
| URL | 2006/12/18/Mon 23:28[EDIT]
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