ワールドネバーランド~ゼーン大陸物語~のプレイ日記です。 ネタバレ等考慮しておりませんのでご注意を。 *掲載されている画像等の著作権は株式会社アルティにあります。

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愛の楽園(?)
こんばんは。紅葉に引き継いでしまったため、小説更新を急いでいる中の人です。
ええと、今回は友達Aちゃんと友達S(現在はR)ちゃんが企画してくれた、あるイベントのねたです。
今回だいぶ、もとからは変更してあります。
それでは、どうぞ・・・。


ゆるゆるとした浮遊感。
目を閉じている感覚があるのに、なぜか周りが白い光に包まれていると認識できる。
ああ、夢を見ているな、と思った。
どこかぼんやりと、その光景を見るともなくみていると、不意に人影が2つ現れた。
白と黒の・・・あれは天使だろうか?
その人影は、私に向かいこう言った。

「私たちは愛の使者です。あなたが最も愛する人と、あなたのために
 私たちが力を貸しましょう。」

私は素直に、天使たちに願いを告げる。

「ならば使者様、お願いがございます。
 私と揚羽は、すでに結ばれ、私はこの家に婿入りしました。
 ですが私は、まだ揚羽にちゃんと気持ちを伝えられていないのです。
 どうぞ、その機会をおあたえください」

「わかりました。その願いを叶えましょう。
 二人に愛がみちるよう・・・」

その言葉を最後に、周りの光は遠ざかり、私の意識も覚醒へと向かっていった。


ぱかりと目を開く。
ふっと自分の隣をみて・・・私は飛び起きた。
そこに眠っているはずの揚羽の姿が無い。
代わりにあったのは、一枚のメモ。
そこに書いてある言葉に目を落とし、私は慌てて服を着替えて走り出す。
バスハル、マレ、ラン、鴇羽、華山、スケイド・・・
次々に訪れるも、そこに揚羽の姿は無く、次の場所を示したメモがあるばかり。
そうしている間に、朝日は天頂を通り過ぎ、日差しに赤い夕暮れの色が混ざり始める。

(揚羽・・・どこにいる?)

焦り、苛立ちながらマレのビーチに駆け込んだ。
すると、そこには普段ない色とりどりの花で飾られ、ぽつぽつと私を導くように、真っ赤な菊の花弁が奥へ向かって散らされていた。
それをたどっていった先に、揚羽はいた。
その腕の中に抱えられた、赤い菊の花束。

「揚羽!」

駆け寄る私に、揚羽は笑って手を振った。

ふんわりと笑う揚羽をみて、私は唐突に理解した。
あの夢に現れた使者が言っていたことは、これなのだと。
周りを見渡せば、誰一人としてそこにはおらず。
そして目の前に、純白の服に身を包んだ彼女がいて。

私は迷わず、揚羽の前に跪いた。
驚いた顔をしている揚羽に、手を差し出して、笑う。

「今まで、ちゃんと言葉にして誓っていなかったからね。
 たぶんこれから先も、もう口にはしないと思うけれど…。
 揚羽、私は君を愛しているよ。
 ずっとずっと、大切にする。
 だから、この手をとってくれないか?」

揚羽の表情が、変わる。
驚きから満面の笑顔へ。

「…はい。」

揚羽の手が、私の手に重なる。
すっとその手を引き寄せる。

「・・・ちょっと、きっくん!
 こんなとこでなにすんの?!」

いとしさをこめて、その手にくちづけると、照れてむくれた揚羽の声が降ってきた。
ごめんよ、と謝る私の声に、幸せ以外の感情は含まれていなくて。
ゆるみっぱなしの私の顔を、揚羽がばしっと花束ではたいた。
そのままそれを私に差し出す。

「私にくれるの?」

「うん、きっくんのために作ったもんやし。
 ほんとはきっくんの好きな和歌とかにしたかったんやけど、揚羽には 無理やったから・・・」
だから、これでかんにんな?
揚羽が笑う。
あの時からずっと、私を捉え続けた笑顔で。

…ああ、もう。
私は心の中で白旗を掲げる。

赤い菊の花言葉は。

(あなたを愛しています)

「やはり、揚羽姫にはかなわないね…」
笑いながら、揚羽に手を引かれるままに立ち上がる。
そうして家への道を歩き始めた。
つないだ手は、そのままに。

それを見届けた2人の使者たちは、静かに微笑みあうと、そっと地上を後にした。
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